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国内初「治療と予防」両用のCGRP関連薬「ナルティーク」発売—片頭痛治療の新たな選択肢

Japanese clinician reviewing unbranded migraine therapy materials with an abstract brain visualization.

ファイザーが「ナルティークOD錠 75mg」(一般名:リメゲパント硫酸塩水和物)を発売した。国内で初めて、片頭痛の急性期治療と発症抑制(予防)の両方に同一製剤で対応できる経口CGRP受容体拮抗薬である。これまで両方の効能を必要とする患者は、急性期治療薬と注射剤の予防用抗体薬を別々に使う必要があった。

国内市場における意義

業界推計によると、国内15歳以上の片頭痛有病率は約8.4%とされ、医療費と生産性損失を合わせた年間の経済的負担は相応の規模にのぼるとみられる。これまで国内の予防治療は注射剤のCGRP標的抗体が中心で、エムガルティ(25年度国内売上高約130億円)やアジョビ(同約79億円)などが代表例だった。経口・両用型のナルティークは異なる投与モデルであり、ファイザーはピーク時売上高を約218億円と予測している。

競合状況

ナルティークが参入する市場には他社も控える。アッヴィは予防専用の経口CGRP拮抗薬「アクイプタ錠」(アトゲパント)を申請中、ルンドベック・ジャパンも注射用の予防抗体エプチネズマブを申請している。世界的には、CGRP標的療法が2024年時点で予防薬売上高の約57%を占めており、業界全体が旧来の非特異的予防薬から標的療法へとシフトしていることがうかがえる。研究段階では、CGRPとは異なる経路(PACAP)を標的とする抗体候補「bocunebart」が14カ国・431人規模の第II相試験段階にある。

本記事について

本記事は国内医薬業界メディアの報道内容を整理・事実確認したものであり、医療アドバイスではない。記事中に登場する製品間の有効性・安全性の比較評価は行っていない。片頭痛の治療については、資格を有する医師にご相談いただきたい。

参考資料

  • ファイザー株式会社、リメゲパント硫酸塩水和物OD錠 承認申請プレスリリース、2024年11月27日 — pfizer.co.jp
  • ケアネット「片頭痛の急性期治療・発症抑制に適応の経口薬『ナルティークOD錠 75mg』発売/ファイザー」 — carenet.com
  • Answers News「【片頭痛】国内初『治療と予防』両方に使えるCGRP関連薬が登場…ファイザーの『ナルティーク』発売、アッヴィも申請中」2026年2月18日 — answers.and-pro.jp/pharmanews/31879/
  • 日経メディカル 経口薬関連報道 — medical.nikkeibp.co.jp
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